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CHAGE&ASKAが解散しましたね。

活動40周年の記念日を持って、CHAGE&ASKAが解散しましたね。(詳細はASKA BLOG参照→https://www.fellows.tokyo/blog/?id=1616)

やっぱり古くからのファンからは「残念」と言われているようですが、個人的には「より好き勝手に活動をされるASKAさんが楽しみ」という感想です。実は昔から、ASKAとCHAGEのアンバランスさが気になってはいました。

ライブも何回か見に行きましたが、冒頭から、ASKAさんの世界観が前面に出たポエムが続き、ASKAさんの楽曲で幕を開け、途中でちょろっとCHAGEさんの歌が入る、など。様々な理由があると思いますが、つまるところ、ASKAさん自身が指摘されている「僕とChageは違いすぎた・・・」ということに尽きるかと思います。「同等のバランス」での活動はあまりにも無理があります。

ところで、楽曲を見る限り、この違いは昔はそこまでではなかったようにみえます。自分が生まれる前の楽曲「ひとり咲き」「万里の河」も、ASKAさんの曲ですが、この頃はまだ詞も曲も「超越した世界」という感じではないと思います。

90年代、「SAY YES」「YAH YAH YAH」を筆頭にメガヒットを飛ばし、ヒット曲はすべてASKAさんによるものではありましたが、このころも、それぞれがバランスを意識し、絶妙にやっていたように見受けられます。

やはり、2000年代からでしょうか。ASKAさんの楽曲が「売れる売れない」の次元ではなく、テーマが、一般受けするラブソングなどではない、ある意味ベートーヴェンの第九の人類愛とも通じる大きな曲を歌うようになってきています。

これはどちらが優れているとかではないのですが、2000年代のCHAGE&ASKAのライブを見に行きましたが、合間にポエムを朗読し「人はすごい、人はすごい、人はすごい。。。」と何かにとりつかれたように連呼するASKAさんを見て、「並のミュージシャンとは根本的に異なることをやっている」と思ったものです。

一方、CHAGEさんにそのような世界観は無い。もっとわかりやすいテーマとシンプルなコード進行による楽曲、そして割とマイペースな活動。上記のポエムを朗読するASKAさんの横で、どのような心境だったのか、気になるところです。心から「共感」していたのだろうか?謎です。

それにしても2000年代以降のASKAさんのソロ楽曲も「心に花の咲く方へ」「UNI-VERSE」「いろんな人が歌ってきたように」のテーマの大きさと楽曲の完成度の高さ、あるいは「あなたが泣くことはない」など、「これはギリギリだろ・・・」と思うきわどい転調を伴う重苦しい楽曲の独創性など、流石としか言いようがありません。

警察に逮捕されても、活動がペースダウンするどころか、それさえも自己の活動の肥やしにしてしまうようなずぶとさと才能がある方です。音楽のみならず、ハイレゾの普及、グッズ販売など、ビジネス面での感覚も鋭い。こういう方にはデュオの縛りの中でバランスなど取らずに、好き勝手やるのが一番良い結果になるのではないかと思います。

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