テキスト

ピアノ音源。Synthogy Ivory

よく、「真剣にピアノをやりたければ、グランドピアノしかない」という意見を聴く。まあ、基本的にはその通りで、グランドピアノのタッチ感と美しい響きは、何にも代えられない。私もクラヴィノーバ→アップライトピアノ→グランドピアノと、楽器を変えてきた。

音楽制作を行うようになってからは、それとは別に、シンセサイザーも弾くようになり、それに伴いピアノ音源は結構いくつも試してきた。例えば、SteinbergのThe Grandは、本当にいい音で、よく使う。これは、グランドピアノの「深く豊かな音」とは別の、「キラキラしてクリアな音」で、固有の美しさを持っていると感じている。友人が「本物のピアノにはない良さがある」と感心していたことがあったが、まさにそんな感じだ。

このような理由から、
・ソロピアノ→グランドピアノ
・バンド演奏の中でのピアノ→ピアノ音源

このような使い方を、ここ数年してきた。

ところが、最近、考え方を変えなければいけないのでは、と思い始めている。Synthogy社、Ivory音源、デモを聴いてみた。ショパンやベートーヴェン、ドビュッシーの曲を弾いているのだが、最高級グランドピアノの音がする!少なくとも私には、電子音源だという区別はつかない。いや、「電子音です」と分かって聴くので、曲によって微妙にわかる気がしなくもないが、、、もし「これはホールで録音したものです」といって聴かされたら、完全に信じてしまうレベルだ。

面白いことに、本家HP以外でいくつもIvory音源の演奏動画を見てみると、弾き手によってすぐ電子音源と分かってしまうものもあるので、本家HPでショパンやドビュッシーを弾いている方は相当うまいのだろう。

数千万のスタインウェイのDやヤマハCFXに限りなく迫る音が数万円・・・PCとかMIDiキーボードなど、仮に一式そろえたとしても、せいぜい数十万円・・・時代は変わる。

http://synthogy.com/index.php/demos/american-concert-d#A

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