島野聖章音楽研究室 » シフ、ベートーヴェン、ベヒシュタイン

テキスト

シフ、ベートーヴェン、ベヒシュタイン

名ピアニスト、アンドラーシュ・シフの新録音は、ベートーヴェンの32番のソナタと、ディアベリ変奏曲。ディアベリ変奏曲は、ベヒシュタインと、ブロードマンのフォルテピアノ両方が入ったものを収録している。

とりあえず最近ベヒシュタインに興味をもっているので、買ってみた。シフといえば、ベーゼンドルファーの柔らかく軽やかな音色が印象にあったのだが、ベヒシュタインを弾くとどんなだろうか。もちろん、現代最高のピアニストの1人なので、上手いことは最初から分かっているが。

冒頭、32番のソナタを聴いてみた。さすが、ベヒシュタインだけあって、音の純度が物凄く高い。CDで聴きなれているスタインウェイとは大分違う。ただし、ベヒシュタインの録音でよく思うのだが、1つ1つの音は最高にいいのだが、音の減衰が速く、伸びが必要な個所ではイマイチ迫ってくる感じがしない。スタインウェイがほとんどのピアニストに圧倒的に好まれて使われるのは、このあたりも理由になっているのだろう。

ベヒシュタインのピアノは、このCDにしても、自分が何回か弾いた経験からしても、本当に音質が素晴らしいが、上記の欠点からだろうか、、、例えばYou Tube等で検索してみても、いい状態の録音、プロフェッショナルな録音がとにかく少ない。それが残念だ。

そう考えると、このディスクはベヒシュタインの超ハイレベルな演奏ということで、かなりの価値があるのではないか。

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