テキスト

Chromebook 来たる

初めてWindowsではないパソコンを購入した。それは、今年発売の”Chromebook”というもの。グーグルが開発した”Chrome OS”が搭載された機種だ。このパソコン、根本的な考え方がWindowsやMacなどとは異なる。ネットにつないで、全ての処理をクラウド上(パソコン本体ではなく、サーバー上)で行うというものだ。これはグーグルの「クラウドコンピューティング」の理念が反映された新しいタイプのパソコンである。

各種処理をクラウド上で行うことの利点は
1,ウィルス対策はグーグルが行ってくれるので、感染しにくい。
2,データをパソコン上に保存しないので、動きが重くなることがなく、世界中どこからでも同じデータにアクセス出来る。
3,自分でアップデートする必要なし。(自動的に更新され、常に新しいバージョンで利用できる)

など色々ある。デメリットといえば、「ネットにつなぐことが出来なければ使い物にならない(オフラインで作業できない)」ことくらいか。

今のところ、サムスンとエイサーの2社が販売している。今回はエイサー製を買ってみた。日本では大々的には販売されていない(販売しているところもあるが、やたら高い。。。)ため、海外の転送サービスなど利用しなければならない。海外での通常販売価格より5千円程度高くなってしまうのだが、それでも輸入代理店などを通すよりは安い。全て込みで3万円台で購入できた。値段にも納得。

使ってみたが、メールやドキュメントなど、グーグルのサービスを普段から利用している人にとっては、便利なことこの上なし。パソコンを開くと、8秒程度で起動!軽い。シャットダウンはわずか3秒。電池は8時間ほどもつらしい。Windowsを使い慣れた人にとっては、ビックリのパソコンだ。起動後は、ネットの接続設定をして、グーグルのアカウント情報を入力すると、いつものブラウザ”Chrome”が画面いっぱいに表示される。「パソコンを起動する」という行為が、断然お手軽なものになる。

Windowsは基本的に処理をコンピュータ内で行うため、ウィルス対策、データ保存などが原因で使っていくうちにやたら動作が重くなってくるという弱点がある。その根本的な弱点を克服し、必要な機能に絞って開発されたのがこの”Chromebook”といえると思う。まだまだ専門的なソフト{FinaleやCubaseなど)を使う場合はWindowsやMacを使う必要があるが、メールやワープロなど、基本的な機能を利用する分には、動作が軽く手軽に使えるクラウド型パソコンの方がはるかに便利だと思う。今後、クラウド上で利用するサービスももっと増えていくだろうし、今後のパソコンの主流はこのような「クラウド上処理型」になっていくのではないかと思う。

さて、自分の演奏会の曲目解説も、Chromebookで、グーグルドキュメントを使って作成するとするか。その前に、暗譜をしっかりしなければ、だが。

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