テキスト

即興演奏

最近、仕事などで即興演奏を聴く機会がある。やはり、出たとこ勝負のようなところがあるので、危なっかしい演奏にも出会うのだが、それがまた面白いともいえる。

即興との結びつきが全く音楽というのは存在しないわけで、楽譜にしっかり書かれた音楽でも、作曲家の頭に音楽が浮かんできたまさにその時は、即興演奏を頭の中でやっているともいえるだろう。

そんなわけで、即興というのは音楽においてかなり本質的な部分を成していると思うのだが、その割には、即興に対する一般の理解はあまりないといえる。複数の人から「即興が価値あるというのも分からなくないが、一般の人は、楽譜にしっかり構成された曲が聴きたいのだ」と言われたことがある。それは多分多くの人の意見でもあるわけで、テレビ等で即興演奏を聴く機会が比較的少ないというのも、そういう理由なのかな、と思う。

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